しばらく抱きついたままだった美緒は、離れると俺の額に手を当てて 『さっきより熱上がってない!?ほら、寝て!』 と俺の肩を押して寝かせ、タオルを俺の額に乗せた。 「ガラにもないこと言ったから上がったのかも」 額に手を乗せると美緒は笑いながら 『薬飲まないと。お粥持って来るから待ってて』 と寝室を出て言った。 体が重い… けど。 美緒が戻って来たお蔭で眠れそうだし、 風邪もすぐ治る気がする。