昇降口にもいなくて、帰ったのかなと思った。 あ、いた! 校門のところにいる! 「凪くん!」 呼んでも聞こえてないのかな? 不安になった。 「凪ぃぃぃ~!」 腹のそこから久々に出した。 「桜、か…」 驚いているようだ。 「私も勿忘草を凪くんに渡すから!外国に行っても手紙書くから」 「勿忘草の花言葉の意味わかったよ!ずっと待っているから!」