「教えるわ。―今の家庭教師は、凪の初恋の人で、忘れられない人なのよ」 ごーん 鐘が鳴り響いた。 「咲良!」 始めての千里くんの怒鳴り声。 「だって、サーには知ってもらいたいもん。サーにしか、凪の殻は破けないの」 泣き声になる咲良。 「教えて。」