天使の拾いもの

 


 ──クリアは、何かに賭けている物言いをしていた。誰に、何を賭けていたのかは解らない。しかし、俺もそれに乗っかってみようじゃないか。

 クリアほど好き放題していた訳じゃないが、俺だって若い頃は無茶をしていた。怪我をして早くに職を変えたが、長生きは出来ないだろう。

 どうしたってライカは、いつかは一人で生きていかなきゃならない。俺が生きているあいだに、ライカがどんな仕事に就いたって、一人前になってくれさえすればいい。それを全力で支えてやれたらいい。

「ゆっくり考えろ。だからって、いつまでも待ってやる気はないからな」

 青い空に似合う笑顔をライカに向け、家に帰ろうと車に促した──





   END