天使の拾いもの

「それでも、どうにかサポートしてやってくれないか」

「なにを言っているんだ」

 どうしていま、そんな話をする。

「俺に、もしものことがあったら、あいつを頼む」

「おいおい。縁起でもないことを言うなよ」

 笑って返したが、クリアは静かに目を伏せる。確かに、こいつの仕事を思えば、考えていなければならないことかもしれないが随分と唐突に感じた。

 そういう気分になるきっかけでも、あったのだろうか。

「ライカをどうするかは、ジャック。おまえが決めてくれ」

 ジャックはそれに目を見開く。

「いいのか?」

 それは、ハンターをやめさせるか、続けさせるかを決めていいということだ。ライカの人生を左右する判断を任せるなんて、どれほど気をもんでいるのかが解る。

「ライカが、あいつに出会えたら、運はある」

「──? あいつ?」

 ぼそりとつぶやいた言葉に聞き返すも、それには答えなかった。