──それから数ヶ月後、セシエルは仕事をこなすためライカを連れて車を走らせていた。歳のために危険の少ない依頼を受けているものの、それすらも辛くなってきている。
いくら五十五だからって、へばるには早いとは思うが、これまで無理をしすぎた反動がきているのは明らかだ。
長生きはできないと自覚はしていたものの、ここまで早くガタがくるとは思わなかった。あいつの不死を少し分けてほしいくらいだ。
当のライカは、助手席でハンドガンをいじっている。あとで直してやらないと、あのままじゃあ暴発の恐れがある。
受けた依頼はもちろんのこと簡単なもので、貸した金を返さずに逃げ回っているチンピラを捕まえて引き渡すというものだ。
逃げている男は上手く隠れる術も知らず、伝手もない。居場所は格安で仕入れた情報で事足りた。
俺なら朝飯前だが、ライカはどうだろう。この仕事は俺がサポートになり、ライカに任せようと思っている。



