──あっという間に四年が過ぎた。

 身体的な限界を感じているセシエルは五十五歳という年齢に、引退は間近だと考えていた。

 しかし、ライカは相も変わらずセシエルのサポートは最低限しかできず、未だハンターとしての能力には不安でしかなく、いっそのこと諦めろと言いたい。

 それでも、熱意だけは一人前で、「向いていない」なんて言えば、ショックで立ち直れないかもしれないとセシエルはなかなか言い出せずにいた。

 しかし、ライカのことを考えるなら、諦めさせなければならない。それを切り出すことが、これほど辛いとは思いもしなかったと頭を抱える。