──数日後
セシエルがリビングでいつ依頼がきてもいいようにと仕事の準備をしていれば、固定電話にかかってきたメロディにジャックが応える。
「おい」
呼ばれて怪訝に思いながら立ち上がり通話を代わる。それはライカが通っている学校の担任だった。セシエルの仕事上、連絡先はジャックの家にしている。
「はい。そうです。え? なんですって? わかりました。すぐに行きます」
セシエルは慌てるように通話を切るとジャケットを乱暴に羽織り玄関に向かう。
「ちょっと行ってくる」
「おう」
急ぎ足で出て行くセシエルに、ジャックは軽く見送りの声を掛けた。



