月と太陽の恋愛関係

重い扉を開け、屋上に出る。


まだ冷たい風がサラサラ、と木々を揺らし、過ぎて行くのが聞こえた。



辺りが真っ赤な夕日に染まる中、御礼は見つけた。


ペタン、と冷たいコンクリートの上に座り込むアイツを、



両手を付き、何度もお尻を浮かせてはまたペタン、と地面に付く。


そんな事を繰り返していたアイツに、初めは何をしているのか分からなかったが、次第に状況が読めてきた。


アイツは風邪のせいで立てないのだ。

俺から逃げるからこうなるんだ…



そう思う反面、俺のせいでこうなってしまった事に対する罪悪感。

ずっとこの場所に居たのなら体は冷えているだろう、と今すぐにでも抱きしめて温めてやりたいと思う自分が居た。



結局決められず、アイツが求めたら助けてやろう、と俺はドアに背中を付け、観察する事にした。