何故だろう…
何故人は終わってから後悔するのだろう。
『ポツポツ』
小さな雫がアスファルトに黒い水玉を描く。
アイツはもう帰ったのだろうか?
もう笑顔になったのだろうか?
傷ついてはいないだろうか?
こんなにもアイツの事を俺は考えるのに、何故あんな事をしたのか。
次第に雫の描く水玉も大きくなってきた。
いつの間にか月は雲の中。
まるで自分の泣く姿を見せないようにと、隠れていた。
アイツは今泣いているのだろうか?
「…何なんだよ、
俺…。」
服に雨が染み込み、さっきよりも重くなった。
でもそんな事は気にも留めず、俺は走り出した。
アイツの居る公園へ、


