遅い、 遅い、 遅い! 「ったい、何分掛かってんだよ。」 何度も何度もケータイを開き、時間を確認する。 公園に着いてから十分も経ってないのにソワソワしている俺。 時間が過ぎて行くのをやけに遅く感じる。 楽しみなのだろうか。 「クククッ」 俺はもう一度あの顔を思い浮かべ、一人で笑った。 今日は星が見える。 その星の小さな一つ一つの光を、月が優しく照らし出していた。