「おーい、たいよーう
こっちだよこっち!
早く来いって!」
両手を上げ、元気に叫ぶ雄舞。
「おう。」
俺と雄舞の距離は遠く、雄舞の表情は見えないが、確実に笑っている事が、声から伝わって来た。
って、あれ?
「お前、ソイツら…。」
近付くとそこに居たのは雄舞と、
「誰?」
それを取り囲むように立っている茶髪の男達。
「いや、さっきばったり会っちゃってさぁー
コイツらと遊ぼうかなぁ、と思って連れて来た!」
「あの、いやそうじゃなくてさ、」
どこのどいつだよ!
「俺の部下っつーか同僚っつーか…
まぁ、なかま、みてぇな?」
「ふーん…。」
俺の気持ちを察したのか、男達の紹介を始める。
俺は内心呆れつつ、その話をただボー、っと聞いていた。


