「んっ、ハァ‥あぁっ…」
甘い声を漏らすクロ。
ここは近くの公衆トイレ。
「あぁっ‥んっ
だっ、‥ダメ‥んぁ…だよ
シロ…」
「ごめん出すよ?」
熱い熱い二人の吐息が重なる。
「じゃあね、クロ。」
「あっ、あのメアドよければ…。」
「ごめんね。」
「えっ、ど、どうしてですか?」
別れを告げるとそれをかき消し、まだ紅潮する頬を傾け問い掛けるクロ。
「また逢ったら、きっと傷付けちゃうから。ごめんね?クロ。」
「そ、そんなの嫌っ!
だってあたしの…
あたしとしたじゃん!」
ハァ…
「これだから嫌何だよ…」
「え?」
キョトン、と俺を見るクロ。
「フゥ…
分かんねぇの?
俺、おんなじ女と寝る気ねぇし、っつかお前のこと好きじゃねぇし。」
「…何で‥なっ、何で!?」
「ウザイし。
お前さぁ、中学生だろ?
しかもさぁ、男経験豊富だよね?」
「…っ」
悔しさが眉に皺を刻む。
「悔しかったら、大人になってみろよ。」
俺、年下興味ないですから。
「じゃ、クロ。」
スタスタと初めの場所に戻る道を辿る。
その時気付く。
クロとのセックスの中、俺の頭を占領していたのはアイツ、
神崎夜月だったことに、


