何だかムシャクシャする。 「クソッー‥」 感情を殺すように、力一杯蹴った缶は、カラン、と小さく音を立て、地面に落ちる。 その時だった。 「あれ? お前、もしかして太陽か?」 聞き覚えのある声に、後ろを振り向けば、そこには俺の昔の仲間が居た。 仲間、と言っても形だけ。 友達とかそんなんじゃない。 ただ、遊び歩いた仲間。 ただそれだけ。