俺の目頭はドンドン熱くなって行く。
「関係無いとか…言うなよ…」
そのままペタンと地面に座り込む。
時間が時間な為、道を行く車や人は一人も居ない。
「関係無い訳…無いし…」
それから溢れる涙。
もう、止められない。
こんな所で泣くとか、最悪だな。
俺。
それを月の光と二宮が、見下ろす。
「立てよ…」
えっ?、と顔を上げるとそこには不機嫌な顔をして手を差し出す二宮が…
「早くしろよ。」
「あっ、あぁ…」
俺は急いでその手に摑まる。
グイッ、と持ち上げられ、一瞬浮いた俺の体はトン、と静かに着地した。
それを待っていたかのように歩き出す二宮。
それに続いて俺も歩き出す。


