突然伸びてきた白く、長い指に、俺の腕が摑まれたのは、
その弾みでドサッ、と二宮に被さってしまった俺。
逃げようにも、腕を強く摑まれていて動けない。
ただジタバタと逃れようともがくが、全く動じない。
「はっ、なせ…」
必死に力を込め、精一杯押す。
それでも離れられない。
摑まれている腕が段々熱くなり、痛くなった。
「離せ…」
「やだね」
そう言った二宮はニヤッ、と笑い、更に力を込めた。
「い、痛いッ‥」
どうしようも出来ない俺。
汗がダラダラと流れて来る。
「…離し‥て……」
俺の声はただただ虚しく保健室の壁と、風に紛れて消えて行く。
「だってお前、
俺とキスしたいんだろ?」
絶対ありえないことを軽々と口にした二宮に抵抗も何もできなくなってしまった。
それを待っていたかのように、二宮が不敵に笑い、近づいて来た。
はっ、と我に返った俺は力一杯二宮を押し、保健室の戸を勢い良く開け、走り出した。
その弾みでドサッ、と二宮に被さってしまった俺。
逃げようにも、腕を強く摑まれていて動けない。
ただジタバタと逃れようともがくが、全く動じない。
「はっ、なせ…」
必死に力を込め、精一杯押す。
それでも離れられない。
摑まれている腕が段々熱くなり、痛くなった。
「離せ…」
「やだね」
そう言った二宮はニヤッ、と笑い、更に力を込めた。
「い、痛いッ‥」
どうしようも出来ない俺。
汗がダラダラと流れて来る。
「…離し‥て……」
俺の声はただただ虚しく保健室の壁と、風に紛れて消えて行く。
「だってお前、
俺とキスしたいんだろ?」
絶対ありえないことを軽々と口にした二宮に抵抗も何もできなくなってしまった。
それを待っていたかのように、二宮が不敵に笑い、近づいて来た。
はっ、と我に返った俺は力一杯二宮を押し、保健室の戸を勢い良く開け、走り出した。


