「あぁー! もういいやっ!」 結局答えは出ないまま。 15分も時間を無駄に使ってしまった。 ふらつきながらも、ようやくリビングに辿り着き、壁に掛かっている円盤型の白い時計を見た。 時計は7時50分を指している。 俺は風邪薬を一粒飲み、自転車に勢い良く跨って、ペダルを力一杯こぎだした。