…
なんだろ…
寒い…?
でもなんかフワフワするような…
しないような?
何だか分かんないけど頭働かないやぁー
「‥ねー‥うフフ、へくちゅっ」
可笑しな言葉とくしゃみば出る。
次第に動き始めた頭がようやくこの状況を把握した。
えっと…
ここは、玄関。
俺は、湿っぽい。
それから、うつ伏せ。
そして、すっかり冷めた缶コーヒー。
えっと…
「昨日は公園から帰って来て…
それで缶コーヒーが…
っじゃなくて!
えっと、土砂降りでコーヒー買って帰ったら倒れた?
違うっ!」
1人でなかなか結果に辿り着けない推理をする。
意味の無い単語だけが次々に出てくる。
なのに、肝心のあの少年は出て来ない。


