月と太陽の恋愛関係


~♪

突然携帯の着信音が鳴ったことに気付き、俺は風呂から上がった。



Tシャツとスウェットを着て、やはり暗いリビングに入る。

そのまま電気は点けずにドサッ、と白いソファに腰掛ける。

それと同時にソファは俺の重みで窪み、いくつかのシワを作った。



ワシャワシャ、と濡れている髪の毛の水分をタオルで適当に拭き取りながら、携帯を開くと、その画面には新着メッセージが一通、の文字。

俺はそのメールを開き、目を疑った。



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今、お前ん家の近くの公園に居ん
だけど、


お前も来い。

              太陽
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太陽って…二宮だよね?


一番初めに姫のものとは思えない文面に。

何で俺のメアド知ってんの?


そして二番目に何故か俺のメアドを知ってること。

っつか何で命令口調なんだよ…


そして三番目に命令口調なことに。


幾つかの疑問を残し、俺は携帯を閉じた。

パタンと言う音が暗い、部屋の中に響いた。


俺はソファから立ち上がり、リビングを後にした。