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突然携帯の着信音が鳴ったことに気付き、俺は風呂から上がった。
Tシャツとスウェットを着て、やはり暗いリビングに入る。
そのまま電気は点けずにドサッ、と白いソファに腰掛ける。
それと同時にソファは俺の重みで窪み、いくつかのシワを作った。
ワシャワシャ、と濡れている髪の毛の水分をタオルで適当に拭き取りながら、携帯を開くと、その画面には新着メッセージが一通、の文字。
俺はそのメールを開き、目を疑った。
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今、お前ん家の近くの公園に居ん
だけど、
お前も来い。
太陽
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太陽って…二宮だよね?
一番初めに姫のものとは思えない文面に。
何で俺のメアド知ってんの?
そして二番目に何故か俺のメアドを知ってること。
っつか何で命令口調なんだよ…
そして三番目に命令口調なことに。
幾つかの疑問を残し、俺は携帯を閉じた。
パタンと言う音が暗い、部屋の中に響いた。
俺はソファから立ち上がり、リビングを後にした。


