「ふぅ…」 自然と出るため息。 もう、何もする気が起きない。 いっそ学校を休んでしまおうか、 いや、駄目だ。 俺は王子なのだから、休んでしまってはそのイメージは確実に壊れる。 それだけは避けたい。 もし、そうなってしまったら俺はまた1人ぼっちになってしまう。 怖い、 怖い。 学校に行かねば… 俺はゆっくりと立ち上がり、再び自分の部屋へと続く階段を登った。