「っと、危ねぇ。」 あまりにも長く思い出に浸り過ぎた。 危うく転び掛けたのは靴を履いた時だった。 学校をでると空が真っ赤に染まっていた。 遠くの方には大きな夕日が。 校門近くに来て、アイツがいるであろう教室を見上げる。 ばちっ、と目が合ってしまった。 俺は急いで逸らし、校門を出た。