こうして毎日は過ぎて行く…。


二宮がいたらもっと楽しかったのだろうか?

まただ…


もう考えない、

こんな気持ちきっと迷惑なだけ…。



時は過ぎ、今日はいよいよ体育祭本番。

楽しそうに騒ぐ生徒の中で俺は一人俯いていた。


顔を上げればアイツを探してしまう。
だから上げない。


楽しそうな声が全て、俺の胸に突き刺さった。

俺はこの輪に入れない…。


王子というだけで特別扱い。

こんなの望んではいなかった。