しばらく歩いて着いた家。 たいした距離ではない筈なのに、歩いている時はとてつもなく遠く感じた。 今思えば、バイトをしていた“ひだまり”からの帰りはとても早く感じた。 それはアイツが居たから…? やめよう、今さらアイツの事を考えたって戻って来る訳じゃない。 ガチャリと冷たく重い音を響かせてドアは開いた。 家の中は当たり前の事ながら真っ暗で、自分の心の中にポッカリと小さな穴が幾つもあいているような感じがした。 そしてフラッシュバックするあの記憶。