今日と言う一日がまた終わろうとしている。
空にはプッカリ、と白く光る三日月。
この気持ちは悩みなのか…
自分にだって分からない。
「…ただいま‥」
とりあえず声を掛けるが返っては来ない。
そりゃそうだ、あの時あんな酷い事を言ったのだから。
もう、戻れないのだろうか?
胸の奥にギュー、っと何かに押しつぶされるような感覚が走った。
「…おい、泣いてんのかよ…。」
「泣いてなんか…
…!」
信じられない。
自分の目の下には何故か水分が…
「泣い…て‥る…?」
二宮も驚いているが、俺の方がずっと驚いている。
その時だった。
「ごめんな…。」
落ち着いた声と共に、俺の体が包まれたのは、


