月と太陽の恋愛関係


「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」


…あぁ!

もう、何で喋んなくなった?


俺、何もしてないし!



家に着いてから、

ご飯の時も、

テレビ見てる時も、

お風呂から上がって来た時も、


何で、何も話し掛けないんだよ!

こっちからなんて絶対声掛けらんないし!


「「ハァ…」」

その時、丁度二人のため息が重なった。

「何?」

冷たく此方に視線を向ける二宮。


「いや、別に…、ただ、喋んないのかなぁと…。」

「あっそ。」

それにオドオド、と答える俺。

それを素っ気なくかわす二宮。


「「……」」

再び続く沈黙。



あぁ、もう無理

「お休み、俺寝るよ。」


そう言って立ち去ろうと振り返ったその時。