「隣、いいですか?」
突然後ろから聞こえた声に振り向けば、そこには俺の顔の高さに合わせて腰をかがめる先程来店した男が居た。
そしてこの人は意外とモテそうな、
つまりは整った顔をしている。
しかし、その顔は俺の目の前。
有り得ない程の近さに彼の吐息がふっ、と掛かる。
そしてドキッ、と音を立てる心臓。
「…あの、いいですか?」
「あっ、はい…。」
突然の出来事に、俺の意識はどこかに飛んでいたようだ。
彼の言葉で我に返り、急いで返事をする。
しかも、「はい」って…
驚いてついつい許してしまった。
「有難う。」
ニコッ、と笑って言う彼。
思い出せない…
この人とは会った事がある。
でも、出てきてはくれない。
「はいよ、夜月ちゃん。
我が店自慢のパスタ、たらこスパゲティだよ。
って、あれ?
お隣は彼氏かい?」
「あっいえ、そんなんじゃないですよ!
ただのお客さんですよ。
あっ!
たらこスパゲティですか?
大好物なんです!
有難う御座いますっ!」
そう言ってパスタを頬張る御礼を微笑みながら見るおじいさん。
突然後ろから聞こえた声に振り向けば、そこには俺の顔の高さに合わせて腰をかがめる先程来店した男が居た。
そしてこの人は意外とモテそうな、
つまりは整った顔をしている。
しかし、その顔は俺の目の前。
有り得ない程の近さに彼の吐息がふっ、と掛かる。
そしてドキッ、と音を立てる心臓。
「…あの、いいですか?」
「あっ、はい…。」
突然の出来事に、俺の意識はどこかに飛んでいたようだ。
彼の言葉で我に返り、急いで返事をする。
しかも、「はい」って…
驚いてついつい許してしまった。
「有難う。」
ニコッ、と笑って言う彼。
思い出せない…
この人とは会った事がある。
でも、出てきてはくれない。
「はいよ、夜月ちゃん。
我が店自慢のパスタ、たらこスパゲティだよ。
って、あれ?
お隣は彼氏かい?」
「あっいえ、そんなんじゃないですよ!
ただのお客さんですよ。
あっ!
たらこスパゲティですか?
大好物なんです!
有難う御座いますっ!」
そう言ってパスタを頬張る御礼を微笑みながら見るおじいさん。


