「ふぅー…。」

「お疲れ様。
疲れたでしょ?」


確かに疲れた。


店に来るお客さんは決して多くはないものの、その殆どが女の人で、「あなたおとこのこなのぉ?」とか「かっこいぃー!」とか「メールアドレス交換して貰えますかぁ?」とか…


やたらと甘い声を出す。


俺は苦笑しつつ、自分が女だと言う事を伝えると「えぇー!全然見えないしぃー!」等と、驚きの声を上げていた。

中には「それでもいい!」って人もいて…。


俺からすれば物凄いショックなんだけど…。



と、まぁ、そんな感じてで午前中の仕事は終わり。


休憩に入ろうとしていたその時だった。