結局、柚葉はハンバーグ弁当を選び店を出る。 「じゃ!帰るぞ!」 「はいよ」 来た道を風を切って走る。 流れる景色と朱希の後ろ姿を見ながら柚葉は考えた。 ―…もしも愛子と付き合ったら朱希はあたしを自転車の後ろに乗せたりしなくなるのかな? 普通に考えれば彼女以外を自転車の後ろに乗せたりはしないだろう。 だけど腐れ縁で男女の境界線を越えた2人なら… 寂しいワケじゃないけどなんとなく… 帰り道も朱希は下手くそな鼻歌を懲りずに口ずさんでいた。