店に入ると朱希が財布を渡した。 「俺、てりやきのAセット。お前も頼めよ、一緒に」 「…ありがと」 何か企んでるっていうか様子が違う…― 「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりですか?」 「えっと、ホットミルクティとラッキーセット…「てりやきのAセットって言いましたけど?」 「チッ、ほら朱希の好きなオモチャもついてるんだよ?欲しいってCM見て言ってたじゃん!」 「言ってませんっ!!!」 店員のお姉さんがクスクスと笑っている。 「席についてるぞ!てりやきのAセットな!!」 「はいはい…」