ただ穏やかな放課後になるはずだった普通の一日。

それは、それぞれの進む道を決める事となる、選択や出会いの日となった。


互いの気持ちは言葉にせずとも、溢れる気持ちを汲み取る事で想いを確かめあった、一言主とムメ。


死を予感しながらも、自分達言霊遣いの標的が誰なのかを告げた、勇次。


そして、ヒョウリは


「僕につくなら、散る事はないよ、勇次。

―――僕が、言霊遣いを潰すからね。

もちろん、あんたの為じゃない。ただ、彼女と…あの人の為に。」


“言霊遣いを始末する”

それが、彼の決意だった。