するとホルストが離れた所にある玉座を見ながら口を開いた。 「ルシア・オンタリオさんよぉ、その分こちらには……」 「分かっている」 ルシアが低い声で言った。 ホルストはそれを聞くとニヤリと怪しげな笑みをした。 「でかい態度をしていられるのも今のうちだ。お高い王女さんよ……」 ホルストは玉座に座っているルシアをにらみながら小さくつぶやいた。 しかしあまりに小さい声だったため、誰もホルストの欲に満ちたその言葉を聞いていなかった。