様々な思いを巡らせながら三人はひたすら走った。


しばらくすると木の隙間から赤い光がもれている所へ走った。


するとガサッという音がして森から抜けた。


「出られた……」


レオルが嬉しさのあまり声を漏らした。


前を見ると入り口にあったボロボロの標識と、澄み渡った草原が広がっていた。


草はオレンジの光に照らされ黄色っぽく見える。


「もう夜になるわ。早くしないとサスティンが………」


フェリアは気持ちが焦るあまり、そわそわしながら言った。


そして草原に向かって走っていく。


そんなフェリアを見て、慌ててその後をエセルとレオルが追った。