―――いや、ある! 彼を殺さず、元の姿に戻せるかもしれない方法が! 「レオル、奴の気をこちらに向けさせないよう気を背けて」 エセルは声を張り上げながら言った。 その言葉にレオルはこちらを見ると体制を整えながら「分かった」と答えた。 聞かずともエセルには何か考えがあるのだと察したからだ。