「でもフェリアが…っ」 エセルが心配そうに声をあげた。 するとレオルは何も言わないまま道を引き返した。 おそらく、ちゃんと自分の話を聞いてくれたのだろう。 さっきいた場所(おそらくだが)に戻ると猪はまたもや姿を消していた。 エセルたち二人はキョロキョロと辺りを見渡した。 するとフェリアが四メートル程先にさっきと同じで腕を抑えて膝をついていた。 ポタポタと、赤黒い血が滴り落ちている。