レオルは絶望した。


もう勝てる見込みはない。


こんな一瞬であんな攻撃を避けられるはずがない。


この一瞬がとても長く感じる。


そして木がすぐ近くで倒れて折れた音を感じながらレオルはゆっくりと目を閉じた。


来る……!


抵抗は無駄だと思い、立ち尽くした。