ふと前を見ると… 湘君は洗濯カゴを持ち、すでに縁側でサンダルを脱いでいた。 「あ‥ま、待って〜」 私は急いで湘君を追い掛けた。 縁側でサンダルを脱ぐと… 脱衣所に洗濯カゴを置いて来てくれたのか、脱衣所から出てきた湘君。 「ありがと〜」 「…次は何やんの?」 湘君は私の側まで歩いてきながら言う。 「あ。えーと…掃除機かけようかな?」 「掃除機どこにあんの?」 湘君は、辺りをキョロキョロ見渡して言った。 .