ドアの方を見ると、1番下の弟がこっちを覗き込んでいる。 確か『陸』って奴だよな? 陸は俺をじっと見つめて、 「湘お兄ちゃん!一緒にお風呂入ろう?」と 笑顔で言って来た。 風呂の誘い‥? 「ダメだよ〜陸!湘君は、今から荷物出したりするんだか‥」 「いいよ」 「え?」 俺は部屋の隅に置いてあるキャリーバックを開け、適当に着替えを出した。 「ワーイ!!」 陸は喜んでいる様子。 そんなに嬉しいのか…? .