広輔は、ずっと俺と同じ施設にいながら‥ 車の修理会社に勤めていて、 先月やっと施設を出て一人暮らしを始めたのだ。 「お前ん家なんか嫌だ‥どうせ桜が遊びに来たら、俺が何時間か外に出たりしなきゃなんねぇし‥そうゆうの面倒くせぇよ…」 「でもさ〜一人でホテルにいて、寂しくないの?」 「………」 夕飯を食べる手が、一瞬止まる‥ 寂しいよ‥ 出来ることなら今からでも‥ 莉子を抱きしめてぇ… .