縁側の窓ガラスには、たくさん水滴がついている…………



洗濯物を取り込んだと思った途端に大粒の雨が降り出した‥




「空が…黒くない??」



「お前さっきから、空を気にし過ぎじゃね?」





湘がバスタオルを畳みながら、私を不思議そうに見つめて言う。



「だって‥雷鳴ったらヤダもんっ………」


「ハァ?」



「うん。あたし、昔から雷ダメなんだよ……怖いじゃんっ」




私は、小さい頃から雷が苦手‥


あの耳がちぎれるような大きい音が、今でも怖くてたまらない…




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