「まぁ‥人には他人に言えない事があるのは、おかしい事じゃない。いきなりでお前たちも戸惑うかもしれないが…お父さんはもう湘の事を本当の息子だと思ってる。 お前らにも分かって欲しい。」 お父さんはカレーを食べる手を止め、私たちに頭をさげた。 お父さん‥ 頭まで下げて……… リビングは静まり返り、カレー皿にスプーンが当たる『カチャカチャ』という音だけが、響いている‥ 湘って人はカレーを口に運びながら、少し寂しそうな顔をしていた… 「……良いんじゃない?」 ――――!! .