―――ジロ そこには‥ 武志とかいう奴が、俺らを覗き込んでいた。 そいつは、相変わらず俺を睨んでいる… コイツ‥ やっぱ俺に、喧嘩売ってんのかな? 俺も、 武志って奴を睨み返す‥ 台所は静まり返っている。 莉子は、俺らの雰囲気に戸惑っているみたいだった。 「…さっきから、お前なんなの?」 武志って奴が口を開く。 ―――むかっ 『お前』‥? .