「おとーさん、帰って来た!」 陸は湘の膝から立ち上がり、勢いよく部屋を出て行った‥ 「‥おじさん、帰って来たみたいだな?」 湘が漫画を『パタン』と閉じる。 「うん…」 「俺。ちょっと、おじさんと話して来るよ‥」 湘は立ち上がり、部屋から出て行った。 ひとりになっちゃったぁ‥ かなり寝たから、全然眠くないしなぁ〜 ――――――んっ? 私は、湘がさっきからずっと読んでいた漫画に目を止めた。 .