「あ!芽依お姉ちゃんが帰って来た〜」


俺の膝で玄関の方を見ながら、陸が言った。







「湘クン、ただいまぁ♪ちょっと今い〜い??」


芽依が、慌ただしく玄関から俺の所まで走って来る。




俺に…?




「何?」


俺がそう言うと、芽依は顔を赤くしながらキョロキョロと辺りを見渡し小声で言った。





「ちょっと相談があるんだけど…アタシの部屋まで来てくれる?」

「…?いいけど。」


「やったぁ☆じゃあ、今すぐお願い〜!陸ちょっとどいて!」



芽依は俺の膝の上に座る陸を無理矢理引っ張っり、陸を俺からおろそうとする。