「はぁ!?ビューラー??」 「今朝は目が決まんなくてさ〜、マスカラ多めで行こうと思ったんだけどぉ‥アタシのビューラー壊れててさ…ね?だから貸して」 芽依の手の力が強くなる。 そして、私の背中に顔をすりすりし出した。 「しょ〜がないなぁ。あたしの化粧ポーチに入ってるから…」 「ありがと、莉子姉!!愛してる☆」 芽依は私の背中から離れ、階段を駆け登って行った。 そもそも‥中学生が学校に化粧してっていいのか?? 疑問を持ちつつ、芽依の後ろ姿を見ながらおにぎりを握っていた。 .