耐えられないって……


そんなの当たり前だよ。


好きな人が死んだら、


誰だって耐えれないよ。



でも、一番しちゃいけないことは、









『自分の命を粗末にする事なんだよ!!』



そんな事、あたしがさせねえ!!


あたしは玄関に戻り、


『諒弥!!杏と陸を呼んで!!』


叫んだ。


『どうして?』


『里衣がいなくなった。』


『おいっ!?まさか…?』


『多分、諒弥の予想通り。』


『じゃあどうすんだよ?』


『とりあえず、話し合お!!』



あたし達は、杏達の部屋へと急いだ。



……………………………
『……どうすんだよ、これから。』



あたしの部屋に集まった四人。


みんな、深刻そうな表情をしている。


『とりあえず、大人に相談するのわ?』


『里衣の居場所が分かった時点で、里衣を説得しなきゃ、意味がない。』


あたしは、それが大人に出来るとは思わない。


別に大人を信じてない訳じゃない。


ただ、これはあたし達が解決しなきゃいけない。


それだけ。


『だから大人にバレちゃいけない。


行くのは1人の方が無難ね。』


大人数で行っても、怪しまれるだけだし。


でも誰が行く?


『………俺、思い当たる人いるよ。』


突然、陸が発言した。


『誰!?』


『………は?』


………そこを忘れてた。


『じゃあ、さっそく呼び出しに行くわよ!!』

      ・・・
あたし達は、ある人の部屋に走っていった。


待ってなよ里衣。


絶対死なせないんだから。