「デイヴィッドが開発しているものは、兵器への転用が可能だそうだ」
「そういうことか」
それが狙いで、その上司とやらは研究所で働いていたのかもしれない。そこでセシエルは、はたと気がつく。
「あんた。エクアドルに行ってたよな」
それはもしや──
「組織は潰したがボスを逃がしてしまってね」
やっぱりか! テロ組織を潰しに行っていたとは驚きだ。
ロシアのテロ組織だが、ベリルが来ることを知り組織ごとエクアドルに潜伏していた。結局は見つけられて組織は壊滅したものの、ボスはいち早く逃亡した。
「そいつの名前は?」
「ミハイロヴィチ」
スマートフォンを差し出され、映されている画像を見やる。
ツーブロックにしたブラウンの髪に薄いあごひげ、灰色がかった青い目をした四十代半ばの男だ。側近と護衛の十数人ほどを連れて逃げている。
「そういうことか」
それが狙いで、その上司とやらは研究所で働いていたのかもしれない。そこでセシエルは、はたと気がつく。
「あんた。エクアドルに行ってたよな」
それはもしや──
「組織は潰したがボスを逃がしてしまってね」
やっぱりか! テロ組織を潰しに行っていたとは驚きだ。
ロシアのテロ組織だが、ベリルが来ることを知り組織ごとエクアドルに潜伏していた。結局は見つけられて組織は壊滅したものの、ボスはいち早く逃亡した。
「そいつの名前は?」
「ミハイロヴィチ」
スマートフォンを差し出され、映されている画像を見やる。
ツーブロックにしたブラウンの髪に薄いあごひげ、灰色がかった青い目をした四十代半ばの男だ。側近と護衛の十数人ほどを連れて逃げている。



