天使という名のハンター

「──っ!?」

 そこにいた人間にセシエルはギョッとした。

「どうして、ここに!?」

 レイチェルとビル、デイヴィッドまでいるじゃないか。

 セシエルはどういうことだと戸惑い、理由を求めてベリルを見やった。

「お前は利用されたのだよ」

 アンジェリーナにね。

「は?」

 なんだそれ。

「以前に一度、油断して捕まってしまった事があってね」

 私のことを知らない者を送ってくるとは盲点だった。

「さすがに私への意識のない者まで警戒するのは難しい」

「なんだそれ?」

 傭兵って以外に何があるっていうんだ。