飛べないカラスたち

*



次の日、15時に裏路地に着くと、そこには命を抱いていたはずの友人はなかった。


ただあった、命を失くした友人は、汚い路地裏のコンクリートの上で、倒れていた。


まるで壊れた人形のように。


その傍には一人の老人と数人の男が立っていた。



バレた…。



逃げ出そうとしたが出口をまた違う男に挟まれ、ルックは挟み撃ちをされて逃げることも出来ずに、ジリジリとにじり寄る男たちに怯えた目を向けるしか出来なかった。


首根っこを摑まれ、ブン、と投げられる。


クッションがあったので衝撃は免れたが、そのクッションは他でもない、友二人だった。



「ひっ……!!」



引きつるような悲鳴を上げて視線が外せなくなった。


少しにごったような瞳を開いて、どこか焦点の合っていない視線を投げかけるリクと、目を閉じてまるで眠っているかのように、身体を投げ出している、セイ。


その胸は、刺されたというよりは破壊されたと言えるほど惨たらしく潰れていた。


二人の傍に立っていた老人が杖に手を置いて微かに体重を預けながら、ルックを見つめる。