「まさかこんな所で会うなんて……何故カラスなんかに…」
「僕は僕の意思でここに来たんだ。もうカインじゃない……ルックだよ」
その言葉を少し悲しそうに、レイヴンは受け止めると一言「ごめんなさい」と言ってルックの頭を撫でた。
そしてそれぞれ席につくと、レイヴンがルックと夕焼け色の髪の青年にジャックドーの紹介をして、消去法で、名乗らなかった青年がクロウだと説明した。
それぞれに付けられた名前はカラスの英名で、レイヴンが大型カラス、つまりはリーダー、その下にクロウという中型カラス、そして小型のカラスであるジャックドーとルック。
この4つの名、4人で『カラス』という組織は成り立っていた。
その『カラス』の話よりもジャックドーはレイヴンとルックの関係が先ほどからずっと気になっていた。
兄弟であろうことは明白だが、なにやら事情があって暫く逢っていなかったような。それに最後の「ごめんなさい」も気になる。
クロウは何も語らず、話も聞いているのかわからず、ただ窓の外を睨むようにして見つめているだけだ。
そこへ大統領と地区長が現れて4人が集まってくれてわが国も安泰だ、とか、これからの活躍に期待している、とかを簡単に述べて、解散となった。
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