何度目かの後悔は、何度目であっても痛い。
だからこれ以上の後悔を抱かないために、ジャックドーはこの靴を履き続けている。普通の靴は『カラス』になってから履いていない。
この後悔は、ジャックドーが『カラス』という道を進み始めた原点。この道を歩き続ける限り、永遠に付きまとう枷でもあった。
それでも抉り続けていればきっと忘れない。
この『痛み』は、それが『存在していた証』になる。
段々と消えてゆく両親との思い出が、段々と増えていくこの道を進んでいく上での苦しみが、複数の痛みとなってジャックドーの胸を刺す。
『カラス』になった。
その過程はジャックドーにとって、幸せの崩壊でしかなかった。
それでも、決心したのは両親を死へと追いやろうとした人間への復讐でもあったのである。
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